[記事633] いい人になれなくても
好きな人の前では
いい人でいたいと思うものですよね。
優しいと思われたいために
無理をすることもあります。
その女性には好きな男性がいて
彼の前では
いつも明るく優しい人でいようと
心に決めました。
なぜなら
それが彼の好みだと知ったから。
「自分軸＋自己肯定感で生きやすく」
をお手伝いする
心理セラピストのADOです。
会う時はいつも彼の都合に合わせ
約束をドタキャンされても
文句一つ言わず
笑顔で受け入れました。
給料日前で彼にお金のない時は
彼女の方から
「いいよ。私が出すから」と
気前よく払う。
すると
彼は
そんな彼女に
どんどん甘えるようになりました。
そんなことが続いたある日
彼女の中に一つの疑惑が生まれます。
私は都合よく
利用されているだけなんじゃないか
・・・・
でも
直接聞いて嫌われるのが怖いから
彼女は自分自身の考え方を
変えることにしたのです。
私は彼に必要とされている
それこそが
彼女の一番ほしい言葉だったのです。
ところが
その言葉はもらえるどころか
彼の要求は
日増しに強くなるばかりで
一緒にいることに
限界を感じるようになりました。
二人の関係は
ここで終わったかに思えましたが
実は今も続いています。
ただ
以前と付き合い方は変わりましたが。
彼女はそれ以来
いい人でいることを辞めたのです。
たくさん喧嘩もしましたが
ようやく
その形に落ち着きました。
今は
彼を失望させない努力を
しなくなったせいで
ガッカリさせることが増えた
と言います。
でも、逆に
彼女が失望することは
なくなったのです。
自分がいい人でいた時は
相手にガッカリすることばっかり
だったのに。
自分は被害者で相手が加害者
という構図を作り
欠点ばかりを
探していたのでしょう。
でも、それは
勝手な思い込みでした。
本当の彼は
弱いところもあるけど
良いところもある
普通の人なのに
自分の勝手な思い込みで
悪者に仕立てていたのです。
もし、これからも
気が利くわけでも
いい人でもない自分でいたら
彼はいつか
離れて行くかもしれません。
でも
それでもいいと彼女は言います。
条件つきでしか
好きでいられないのは
本当の好きではないとわかったから
彼女はこれからも
飾らない自分でいるそうです。
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