[記事545] 相手に完璧を求める人は
大切にしている食器の角が
少し欠けてしまったり、
お気に入りの服に
シミを付けてしまったり
そんなことがあると
大切にしているだけに
かなりガッカリします。
不注意な自分を責めることもあるけど
現実的に、
そうならないように
ずっと神経を張り詰めて
暮らすことなんて出来ません。
カタチあるものは、いつかは壊れる
と、諦めるしかないのです。
さて、その諦め方ですが
あなたは、そんな時
「これまで、ありがとう」と
あっさり手放す方ですか?
それとも
修理してまだ使おうとする方ですか?
私は、
あっさり手放すことに
賛成ではありませんが、
傷を見る度、気になって
暗い気持ちになるぐらいなら
さっさと手放して
新しい物を手に入れたほうがいい
という考えも理解できます。
今流行りの
気に入った物に囲まれて暮らす
という観点から
経済的に許すなら
身の回りの物は
どんどん
新しくした方がいいのかもしれません。
では、それを
人間関係に置き換えてみたら
どうでしょう。
気が合うなぁ、
この人好きだなぁ、と思って
付き合い始めたけど
経年劣化なのか
その関係に
ちょっとした傷がついてしまいました。
そんな時、
あなたならどうしますか?
もちろん
その傷が修復できないほど
大きかったり
深いものだったら
そこから離れて
新しい関係を探した方が
いいですよね。
ただ、それが
本当に修復できないものなのか
その判断を
誤ってはいけないと思うのです。
ちょっとした傷がつく度に
「もう、この人とはやってられない」と
判断していたら
おそらく
どんな相手とも
続かなくなってしまいます。
そう。
完璧を求める人は
結局
孤独に行き着くしかないのです。
そうやって
相手を評価している時は
自分もまた
相手に
評価されているんですね。
一方で
相手のことを受け入れられたら
自分もまた受け入れられる。
これを
返報性の原理といって
私たちの身の回りで
自然に起きていることです。
つまり
孤独にならないためには
相手の小さな傷を
許すことが大事。
せっかく気に入って
手に入れた物なら
傷がついたり
汚れたりしても
手をかけて大切にする。
そうすれば
その物の価値が
下がることはありません。
ベストなものを求めすぎて
普通に良いものを見落とさないように。
人間関係についても
同じことが言えるのです。
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