[記事36] 移動する臓器
腎臓は、
肩を落としたまま、
猫背で歩いていたりすると、
左右の位置がずれてしまうのを
ご存じですか?
その理由は、
胃・小腸・大腸・肝臓などの
体にとって大切な臓器はすべて、
「腹膜」という薄い半透明の膜の中で
守られているのに、
なぜか腎臓だけが、
背中で「腹膜」の外にあるからです。
どうして、
腎臓だけが「腹膜」の中に入れなかったのか?
それは、
腎臓の発生の仕方に理由がありそうです。
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お母さんのお腹の中で。
胎児になって21日目に…
なんと、
はじめは首のあたりに発生。
まだまだ未熟な状態で
「前腎」といいます。
28日目…
心臓のあたりに移動。
これを「中腎」といいます。
35日目…
生殖器のあたりに移動。
「後腎」という状態になって、
最後に完成形の腎臓が、
背中側に固定されるのです。
このように、
発生から7日ごとに
背骨にそって
場所を移動してきたので、
腹膜の中に入るチャンスが
なかったのでしょう。
でも、その移動のおかげか
他の臓器とのつながりは深いです。
腎臓自体が弱ってくると、
そのダメージを他の器官に分散します。
たとえば、
むくみ、抜け毛、白髪、生理痛、月経過多…
他にも、
扁桃腺がはれて治らないのは、
「腎炎の前ぶれ」のこともあるので
要注意です。
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腎臓は、
外からの影響を受けやすい半面、
それを利用して
外から鍛えてあげることも
できます。
・エクササイズ
1)背筋を伸ばして大股で歩く。
2)立った姿勢で両肘をウェストのあたりで、
背骨の中心に向かって、
力いっぱい引き寄せる。
↓
7回繰り返す。
こうしたエクササイズをすることで、
少しずれてしまった腎臓の位置を
もとに戻すことができます。
ちょっとした時間を見つけて、
ぜひ、取り入れてみてください。
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このように、
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