[記事413] 人との距離の取り方

仲良くしていた友人から
謂れのない暴言をぶつけられて
ひどく落ち込んでいる
というご相談がありました。

奈良県天理市で心理セラピストをしている
ADOです。

趣味が一緒で
長いお付き合い。

ちょっと意見の合わない時もあるけど
一緒にいて楽しいので

これまでは
趣味のサークル外でも
お茶したり、ランチすることが
あったそうです。

ところが、ある日
たまたまその人の虫の居所が悪かったのか
ちょっとした意見の食い違いから

瞬間湯沸かし器のように
突然怒り出し
あろうことか
みんなの見ている前で
暴言を吐かれたというのです。

相談に来られた時のその人は
かなり落ち込んだ様子で

これから
サークル内で顔を合わせても
どんな顔をしたらいいのか

前みたいに
何事もなかったように
話す自信はない、と
顔を曇らせておられました。

ところが
その相談があって
1週間ぶりにお会いしてみると
もうすっかり
立ち直っておられたんですね。

それは、どうしてだと思います?

私は
気持ちの切り替え方を
お伝えしたのですが
それが上手くいったと
喜んで頂けて本当によかったです。

今日は、そのお話をしますね。

ご相談者さんと話していて気づいたのは
お相手との関係だけでなく
周りを凄く気にされていることでした。

自分とその人との争いに
周りを巻き込みたくないのと

なにより
喧嘩している自分を「大人げない」と
思われたくなかったようです。

だから
なんとか和解しようと思うけど、
相手を許す気にもなれない
その二つの気持ちの間で
揺れ動いていたのです。

大人になると
子どもの頃のように
思ったまま行動するのは難しいと
感じる時がありますよね。

相手と同じレベルになって
怒りをぶつけ合ったら
その時はスッキリするかもしれないけど
周りからはどう見えるだろう・・と
考えてしまうわけです。

起きたことは忘れて
気持ちを切り替えればいいのは
わかるけど
どうしたら出来るのかが
わからない
そう仰っていました。

そんなときはですね。

「暴言を吐かれたのは事故だった」
と思うことです。

自分になんの責任もない
もらい事故だったと割り切るのです。

トラブルが起きた時
そこから自分の悪かった点は何か
学ぶ姿勢も大切ですが
それより優先すべきは
自分の心を守ることなのです。

反省なら
気持ちが立ち直ってからでも
出来ますから。

それと
知っておいてほしいのは

キレやすい人は
自分の心になにか問題を抱えていて
余裕がないから
ちょっとしたことでも
攻撃された気になり
防衛本能から攻撃的になる。

つまり
攻撃されたあなたより
可哀そうな人なのです。

そう考えると
自分が少し上に立ったようで
気持ちにゆとりが持てませんか?

それから
周りが自分たちに注目している
という自意識を
今すぐに捨てることです。

本当のところ
みんな自分のことに精一杯で
人のことに構う余裕はないんですね。

あなたがそうであるように
誰と誰が不仲だとか
他人の人間関係にまで関心を持つ人なんて
ごく稀だと思います。

だから、
周りは排除して
自分と相手だけにフォーカスし
問題をシンプルにしてください。

それから
自分がどうしたいのかを考えます。

もう前のようには戻れない
というか
戻りたくないと思うなら
その気持ちを持ったまま
いつも通りに振舞えばいいと思います。

それは
無理して相手に話しかけたり
話の輪に入ろうとする
という意味ではなくて

その人を
風景のひとつと捉えながら
他の人たちと
いつも通りに話して
お付き合いするということです。

あなたが
その人のことを
「はれもの」のように感じている間は
その人が視界の隅に入っても
その人の話題を耳にしても
気になりますよね。

だから
「はれもの」でなくすには
その人を風景のひとつにして
好きもキライもなくしてしまうことです。

それが出来たら
自分とは意見の違う個人として
適度な距離を保ちながら
お付き合いすることだって
出来るようになるでしょう。

ふいに
人間関係のトラブルに巻き込まれた時の
参考にしてみてください。

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