[記事151] 今の私になるまで ~思春期子育てPart6~

奈良県天理市から発信しています。
コアマインド開放
心理セラピストのADOです。

次男の元気のなさ
不機嫌の原因もわからず
勝手に反抗期のせいだと思い込んだまま
高1の一学期が終わろうとしていました。

学期末の三者懇談では
成績のあまりの悪さに
担任の先生から
厳重注意を受けました。

中学時代には全くなかったことです。

さすがに、このままではまずい
と、思ったのですが

スイミングスクールを辞めさせることには
強い抵抗感がありました。

なぜなら、
何か目標を決めて
それをクリアできてから
辞めるならいいのですが、

何も達成できないまま
中途半端に辞めてしまっては

きっと
そのあとに劣等感が残り
自信の持てない人生になると思ったからです。

「大変なのはわかるけど
 辞めるのは『100m1分』の壁を破ってからにしよう」
そのように言い聞かせました。

次男は、
不承不承その提案を受け入れるしかなかったようです。

そして、
その後も掛け持ち生活を続けました。

心配になって
スクールでの練習風景を
覗きに行った日のこと。

ただひたすら
25mプールの往復を黙々と繰り返す
選手たちの姿がありました。

まるで回遊魚のように…

ところが
なぜか次男だけが
プールサイドのベンチに座らされていたのです。

他の子の練習が終わるまで
その日は、水に入ることなく
ただ、ずっと座ったままでした。

そのときの次男の眼を
今でもはっきりと覚えています。

虚ろで
でも、確かに
何かに対して怒っている眼でした。

帰宅してから
何があったのか尋ねてみると
練習中に
次男がひとり後れを取るので
他の選手の邪魔になるから外された
そう答えました。

その話はさすがにショックだったし
可哀そうになりましたが

でも、なぜか
ここで感情的になってはいけないと考えました。

もともと小食で
スタミナのない次男。

練習で体力が消耗してしまい
速くなるどころか
タイムも足踏み状態にいる。

こうなったら
もう辞めるべきなのでしょうが

当時のわたしは
次男から選択権を
完全に奪い取っていました。

それも
頭ごなしに言うのではなく
続けるしかないと思わせるように
説得し続けたのです。

次男は
生気を失った顔でうなずき
高2に進級するときまで
この生活を休むことはありませんでした。

「100m1分の壁を超えるまで」をスローガンに
頑張り続けたのです。

ですが、
結局
その悲願は果たされることなく
次男にとって
長かった1年間の戦いを
ようやく終えることができました。

そのときのことを
数年たってから
次男の口から聞かされました。

「オレ、あの時『うつ』だったかもしれない…」
親の存在ってなんでしょう?

わたしは
毎日そばにいながら
次男の一体何を見ていたのでしょう?

無気力な表情
食欲のなさ
不機嫌な態度

それらのサインを見ながら
明らかに
長男のときとは違うのに

ただ
自分の価値観を押しつけて
自己満足していたのです。

わたしの至らなさゆえに
次男には
申し訳ないことをしました。

でも
このことがあったおかげで

わたしは
一つの考えに固執する危険性を知り

見方を変えれば
また別の世界があることを知りました。

正しいことを実行する
確かにそれも重要ですが
そこにばかりフォーカスすると
幸せからは遠のきます。

どう進むかは
たとえ回り道をしたとしても
正しくなかったとしても
本人が試行錯誤しながら決めること。

そう思えるようになってから
気持ちがラクになり
家族みんなが対等な関係になりました。

今では
息子たちに教えてもらうことばかりです。

わたしの子育ては、自分育てそのものでした。

子どもたちと一緒に
たくさん悩んだから
今のわたしがある。

このことがお伝えしたくて
長い自分ストーリーを書いてきました。

子育て中のあなた
これから子どもを持つあなた
それとは関係なく
なにかに行き詰っているあなたの
一助になれば幸いです。

ここまでお付き合いくださいまして
本当にありがとうございました。

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