[記事98] 意地の張り合い

【意地の張り合い】

奈良県天理市から発信しています。
心理セラピストのADOです。

プールで泳いだ後の
更衣室での会話です。

ちょっと年配のおばさまが
「あなたは、きっと
 わたしの娘ぐらいの年齢よね?」
と、声をかけてこられました。

話してみると、
その通り。

ちょうど
その方の娘さんと
わたしはほぼ同年齢でした。

そこで
おばさまは
ご自分の娘さんについて

次々と
お話を始められました。

ご高齢で
人懐こくて

話し好きなおばさまって
どこにでも
いらっしゃいますよね^^

わたしも
お話に相づちを打ちながら

昨年亡くなった
自分の母と
重ね合わせたりして

どこか
暖かい気持ちになっていました。

おばさま曰く

娘さんはとても親思いで

毎朝・毎晩
電話をくれること。

おばさまに
遠出する用事のあるときは

およそ200キロ離れた奈良まで
車を飛ばしてやってきて
送迎をしてくれること。

「健康で長生きしてほしいから
 水泳はやめないで」
と、ときどき
水着を贈ってくれること。

などなど、
娘さんの親孝行ぶりが
伝わるエピソードが続きました。

ですが、

そのあと

本当に聞いてほしかった話が
語られ始めたのです。

娘さんには

ひとり息子がいて
結婚して
すでに家庭を持っている。

その息子にも
先日子どもが生まれたので
孫ができたことになる。

ところが
今は
その息子家族とは
絶縁状態になっている。

そうなった理由は
ここでは
詳しくは取り上げられませんが、

要するに

嫁姑問題が
深く絡んでいるということでした。

娘さんの言い分はこうです。

ここまで
育てあげた母親の
言うことよりも
お嫁さんの言うことばかりを聞いて

しかも
もめごとになると

お嫁さんを
かばうのが許せない。

こんなことなら
もう連絡なんか
してこなくていい!

おばさまは

娘さんとお孫さんの
間に立って
どうしたらいいものか
悩んでおられました。

一体どうしたら
仲直りしてくれるのか…と。

わたしも

そのお話を聞いていて
どうしたらいいものか
考え込みました。

このまま
事態が変わらなかったら

一番
寂しい思いをするのは

娘さんの方だと思いますし。。

子どもは

親と一緒に過ごす時間が
20年そこそことして

そのあとの人生の方が
圧倒的に
長いわけですから

結婚すれば

奥さんとの生活の方が
大切になるのは
当たり前のことだと
思うんですよね。

でも

そんな正論を
話したところで

娘さんが
納得するわけがない。

きっと

これまでの
娘さんの人生は
息子と共にあって

息子を支えることが
娘さんの生き甲斐にも
なっていたと思うので

それを
後から来た人に
取られたのが
許せない

ということなんだと
思います。

親離れって
大きな課題ですよね。

娘さんは
子育てという事業を
立派に終えられたわけですから

あとは
ご自分のやりたいことを
見つけて

そこにシフトしていけば

だんだん

息子さんのことも
気にならなくなるのでは
ないでしょうか。。

自分の欲求を
人に求めていると

それが
満たされなかったとき

自分も
託されたその人も

苦しくなる。

そして

苦しくなった
その人は

ますます
自分から離れようとする。

この娘さんのケースは
そんな例だったのかな

と思います。

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